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エントロピーの法則 [学問]

エントロピーについて調べてみました。

それらがどうしてトンデモなのかを理解するためには、
エントロピーの法則を理解していなければなりません。

そうでなければ、笑うに笑えず、
トンデモの魔の手に引き込まれる事になってしまいます。


エントロピーの法則に関しては、
何やら誤解している向きが多いようなので取り上げてみたいと思います。


実際、トンデモ系の本やWEBでこれに付いて
書いてあるのを見ると、誤解どころか
全く理解していないと言っても過言ではありません。


では、何故熱は高い方から低い方へ向かうのか?
これは「解らない」が正しい答え。単に経験的に知っているだけ。

ニュートンの万有引力の法則と同じです。
ニュートンは「どうやってりんごは落ちるのか?」を
万有引力のせいである、としたのは、勿論ミカンだって
落ちる訳で、実は万有引力の法則は問いには根本的には答えていないのです。


「質量を持つ物には引力がある」と、より汎用性の高い
言葉に言い換えた(つまりミカンでもリンゴでもOK)だけで、
質量を持つ物体同士が引力を持つ理由は、解らないのです。

(それでも何故かニュートンはトンデモの人達にも受けが良いようです。)

物体が持つ熱とは何か?昔は「熱素」というものが
信じられていました。今は、熱が実体の無い物であり、
単なる分子運動の増大による事を知っています。


だから、熱が高い方から低い方へ向かう理由は、
基本的には「何故 真空中で空気は一個所に固まらずに
分散するのか?」という問いと同じなのです。これは、
あまり意味のある問いとは言えません。

「熱は高きから低きに流れる」をより汎用性が
高い言葉に言い換えたのが「エントロピーの増大」なのです。

なんでこんな当たり前の事を、と思うかもしれませんが、
こんな当たり前の事から擬似科学に流れた例を見た事があるからです。

(こういった場合、本人は擬似科学だと思っていないから
始末に困ります。尤も大抵の疑似科学がそうなんですが。)

物理学では、こういう根源的な問題が存在します。
何故光速度は一定なのか?何故重力があるのか?等々・・・
本質的な答えは得られないのです。

もしかしたら、宇宙が誕生した時のちょっとした違いで、
光速度が変化する宇宙がどこかにあるかもしれません。

万有反発力の法則が支配する宇宙があるかもしれません。
でも、それを問うた所でしょうがないでしょう?

「そんな事は問うな」とは言いませんが、何処まで解っても、
根源的な問いは決して絶える事がありません。

より根源的な事が解る日が来るかもしれませんが、
それはまた別のさらに根源的な問いを生みます。

駄々をこねても何も始まらないから、物理学ではこれらの
根源的な問題を認めた上で、何が言えるのか?を考えるのです。

(俗に、科学はWHYを問うていない、なんて事を言いますが。)

それを考えた結果としてニュートンの運動方程式が生まれ、
相対性理論が生まれ、熱力学の3法則が生まれた、という訳です。












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